デザイン事務所のONとOFF

群馬県高崎市を拠点に活動するデザイン事務所「TROiSDESIGN~トロワデザイン~」のスタッフブログ「デザイン事務所のONとOFF」である。群馬美少女図鑑編集部ブログも兼ねる。

素敵な打ち合わせ

 至福の時間

 群馬県高崎市の閑静な住宅街に「リュスティーク」というレストランがある。うちの事務所の目と鼻の先に位置するこの店は、僕らスタッフ行きつけの食事処。ランチ・ディナーと、フレンチベースの料理が胃と心を満足させる。僕のここでのお気に入りがマスタードソースのかかった魚料理。これはマジやばい!ちなみに去年のクリスマス、ここで両親と3人で素敵なディナーを。陽気で穏やかなマスター、失礼に値するかもしれないが母親のような奥さん、笑顔がキュートなバイトのミキちゃん、柔らかい白熱灯のもとで食する料理、どれもがここでは至福の時間を与えてくれる。
 今の事務所を立ち上げた時から、こうやって近くにいるのも何かの縁なのだろう。ありがたい事に「名刺」「SHOPカード」のデザインを承った。これはすでに納品済みなのだが、新たな依頼である「MENUデザイン」の打ち合わせで、本日夜9時に足を運んだ。



 進化ではなく変化

 「お店を変えちゃってください」

 マスターらしい、ちょっと高めのトーンと優しい口調で、その言葉は発せられた。付け加えて「進化ではなく変化を」とも。トレンドに沿って進み続けるのではなく、概念をとっぱらって裸になりたい・・・だから変化なんだと。そんな想いに僕はとても共感した。・・・本当に心の底から。

 「衣服を着ている人々の中でたった一人裸でいるような人だった」

 これは「審判」や「城」で有名な作家【フランツ・カフカ】の彼女であった【ミレナ・イェセンスカ】という女性が、彼を表現するために手紙へと綴った一文。高校時代に僕を“本の虫”にさせたカフカの彼女が何故そう表現したのか。生涯、不条理や孤独というものを訴え続けた彼にとって、纏う事も着飾る事も無意味だった。それは己を曝け出す事、いわば裸であった。この言葉に出会った当時の自分には、痛いほど重くのしかかった。「どれだけ厚着して生きているんだって」ね。でも、あの頃から10年以上が経つけど、少しは薄着でいられている気がする。そんな事を今日マスターは思いださせてくれた。
 華麗に纏う必要も、美しく着飾る事も、この店にはいらないのだ。むしろ余計なものを排除して、スパイシーな香辛料を加える事に近い。「さんま定食を出してもいい」と真面目に話すマスターを、僕も真面目な答えで返した。突拍子もない事をするのに概念は邪魔なだけなんだ。2年ほど前、甥っ子に林檎の絵を描かせた。彼は「皮が剥かれ等分された林檎」を描いた。まさしくこれなんだと思う。彼にとっては「食べる状態となったこれこそ“林檎”なんだ」と。「赤くて丸い林檎」を描くものだとばかり思っていた僕は、自分がどれだけ概念に覆われてきてしまったのか痛感した。
 変化する事にきっと概念は邪魔になる。捨ててしまえば案外楽だったりする。



 準備運動


 打ち合わせは夜中まで続いた。でもマスターの温度に長く触れた事で、十分すぎるほど脳と身体は温まり、あとは動くだけなんだと感じた。準備運動のおかげでアイデアは膨らむ。カタチにするのが楽しみでならない。MENUデザインだけでなく、そのMENU自体の構成から店舗企画・営業展開まで考えてほしいとも言われた。想いに答えなければいけない。責任重大。でも脳と身体は温まったままだ。

 外は、今にも雪が舞いそうだけどね。



 文・三木康史
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コメント

やっと見つけました

また来ちゃいました。
本当に結構簡単だったよー。
こういうの探してたんです。

http://mkt.mbad.biz/gamble/

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?Х?????裸á???

?Х?????裸á??????????????????ä??衣

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TROiSDESIGN(トロワデザイン)という屋号に弊社の経営理念が込められています。trois(トロワ)とは仏語で「3」を意味します。

3つの分野がデザインする

広告物や誌面制作などは、イラストレーション・撮影・執筆の素材すべてを各社に依頼し、それをデザイナーが創り込んでひとつの作品が生まれます。しかし弊社は、それらを社内ですべて請け負い、更なる高みに持っていこうと考えました。それぞれが互いに連携しあい、最終的な構成を頭に置いて制作にあたります。全てが異分野であった「3つ(trois)」のカテゴリが出会い、「合体(design)」する。それを経営の理念に込め、また創業者である三木の「三」に因んで、屋号を『TROiSDESIGN(トロワデザイン)』としました。

小文字の「i」が伝えるもの

数学において「i」は虚数単位を意味します。虚数単位とは二乗して「-1」になる数の事を表します。オイラーの関係式で「iは無限の力を持つ超越した変換者」という人格を表すそうです。「自分の可能性に制限など持たず常に変わり者でありたい」という意味を込めました。また「identity(アイデンティティ)」の「i」にも因み、「自己同一性」という直訳をより発展させた解釈としてとらえてます。「本来自分の中に存在する秘められた“もうひとつの自分”に出会うことができたならば、想像もつかない素晴らしいidea(アイデア)が生まれる」という思いを込め、あえて「i」を小文字で独立化させました。

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